NVIDIAの最新ミドルレンジGPU「GeForce RTX 5060」が2025年5月19日に登場。RTX 4060後継として、8GBのGDDR7や黒井(Blackwell)アーキテクチャを引っ提げ、価格は前世代と同じ$299(約4万円前後)。そのスペックや性能評価、購入判断のポイントを総まとめしました。
1. RTX 5060 基本スペック一覧
項目 | 仕様(デスクトップ版) |
---|---|
アーキテクチャ | Blackwell(GB206‑250) |
CUDAコア | 3,840基 |
ブーストクロック | 最大約2.50 GHz |
メモリ | 8 GB GDDR7(128bit) |
メモリ速度 | 28 Gbps(効果実効で1750 MHzコア) |
メモリ帯域 | 約448 GB/s |
RTコア | 30基(第4世代) |
Tensorコア | 120基(第5世代) |
PCIe | 5.0 ×8 |
電源 | 補助電源:8‑pin ×1 |
TDP | 145 W |
発売日 & MSRP | 2025年5月19日・$299(約4万円前後) |
2. アーキテクチャ&メモリ性能強化
RTX 50シリーズは全モデル「Blackwell」ベースで、GDDR7を初搭載。これにより同バス幅でもGDDR6世代より帯域が約33%向上 。RTX 5060の128bitバスでは448 GB/sが実現し、テクスチャ負荷の高いゲームにも対応力UP。
3. 性能レビューまとめ:1080pなら安定、1440pは要注意
- Digital Foundryらによる検証では、「RTX 3060 Ti級、時にはRTX 4060 Tiに迫る1080pフレームレート」を記録し、$299としては”かなり印象的” 。
- PC Gamerなど複数レビューでは、「1080pでRTX 4060より25~30%高速化」 。
- ただし、メモリ不足による1440p/4K性能伸び悩みや、ドライバー安定性に課題も 。
- TechSpotやXDAでは「VRAM 8GBは現代ゲームには心許ない」と厳しめ評価 。
- NVIDIA公式によれば、DLSS 4とMulti‑Frame Generation(MFG)対応で対応タイトルではフレームレート倍率が期待できる 。
4. レビュー・論争のポイント
発売前からレビューサンプル制限、メーカー主導の宣伝が物議を醸し、The VergeやWiredではNVIDIAの透明性への疑問が指摘されています 。
現実では「実測はRTX 3060 Ti相当、RTX 4060 Tiには届かない」という声と、「DLSS依存で遅延など課題多い」という厳しい評価が混在。
5. 購入判断時の推奨ポイント
✔ 買い:1080pゲーマー
フルHD環境で高リフレッシュ運用が主なら、性能と価格面で非常に魅力的。DLSS 4対応タイトルなら、さらなる底上げも可能。
✖ 見送り:1440p以上やVRAM必要な今後のゲーム
8GBの限界により高解像度設定ではフレーム低下、テクスチャ読み込み遅延などのリスクあり。予算に余裕があるなら「RTX 5060 Ti 16GB」など上位モデルの検討を推奨。
6. 他モデルとの比較
モデル | CUDAコア | VRAM | 帯域 | 価格 |
---|---|---|---|---|
RTX 4060 | 3,072 | 8GB GDDR6 | 272 GB/s | $299 |
RTX 5060 | 3,840 | 8GB GDDR7 | 448 GB/s | $299 |
RTX 5060 Ti | 4,608 | 8/16GB GDDR7 | 672 GB/s | $379~429 |
メモリやCUDAコアが順当に強化され、同設計のまま性能アップが魅力。特にTi版はメモリ容量も倍増し、上位モデルとして強く推奨。
7. まとめ:RTX 5060はどう選ぶべき?
- 1080p高リフレッシュゲーマー:価格と性能のバランスに優れ、DLSS対応タイトルなら文句なし。
- 4KやVRAM要求ゲーム:8GBはボトルネックになりやすいので、+100ドルのTiモデルやもっと上の選択肢を。
- ドライバー&初期品質:ローンチの安定性には課題あり。様子見なら数週間後のレビューやアップデート後購入がおすすめ。
以上、RTX 5060のスペックと現実レビューをもとに、購入ガイドとしてまとめました。コスパ重視の方には強く候補に入り得ますが、将来的なVRAM不足のリスクも考慮の上、慎重判断を。コメントやご質問もお気軽にどうぞ!
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